15:55-16:15
20分
人間の思考がスローな熟慮とファストな直感から成るように、社会システムはスローな合議とファストな運用で回っています。日立京大ラボでは、京都大学との文理融合研究を踏まえて、サイバーと人間社会の協同システム(Cyber-Human Social Co-Operating System)を開発してきました。Social Co-OSは、社会システムに合わせて、合議ループ(集団の価値評価と合意形成)と運用ループ(個人の価値観診断と行動変容)から構成されています。本セッションでは、Social Co-OSを構成する各アプリケーションツールの内容やフィールド事例をご紹介し、シビックテック実践者のみなさまとツールのオープンな活用や連携可能性についてディスカッションさせていただきたいと思います。
Speakers

日立製作所 研究開発グループ 計測インテグレーションイノベーションセンタ
主任研究員
2015年に株式会社日立製作所に入社。主に神経科学(脳科学)やバーチャルリアリティに関する研究開発に従事。2019年より日立京大ラボの研究開発に従事し,個人の価値観理解や行動変容支援に関する研究開発に取り組んでいる。

日立製作所 研究開発グループ システムイノベーションセンタ
研究員
2000年株式会社日立製作所に入社。ロボット制御、マン・マシン・インターフェースなどの研究開発を経て、2019年からデジタル民主主義の実現をめざし、参加者全員が納得する合意形成のための支援技術の開発に従事。

日立製作所 研究開発グループ システムイノベーションセンタ
研究員
2018年より京都大学との地域支援技術の研究開発に従事。IT技術を用いた地域施策評価や社会的インパクト評価等の研究開発を行っている。

京都大学 成長戦略本部 日立京大ラボ
特任教授
2016年に東京の企業研究所から京都大学へ出向。文理融合研究として、出口教授とWE哲学(コミュニティ貧困化問題、編著『BEYOND SMART LIFE』)、広井教授(現名誉教授)と地域活性化(コミュニティ経済、編著『商店街の復権』)に取り組んでいる。そして、これらの知見を活かして、サイバーと人間社会の協同システムの開発を進めつつ、地域圏経済・協同経営プラットフォームへの展開を模索している。