14:40-15:20
40分
地域自主組織の活動が盛んな雲南市・阿用で、NPOおっちラボが里山の“自治”をめざす取り組みを開始。Code for Ground(CfG)は、センサーによる土や水の測定と自然観察を地図ダッシュボードに可視化し、自然観察や測定の共有・対話・小さな実装まで伴走しています。 里山で何が起きているのか。身体で感じる変化とデータが語る兆しは一致するのか。阿用の現場を進める小倉綾子さん、日本各地で森林浴など森の体験から未来を編む小野なぎささん、CfGの活動などで各地をつなぐ山口有里さんとともに、「感じる×測る」を往復しながら、人と自然の関係と参加のしかた(体験・測定・可視化)を議論します。エンジニアと自然好き、双方に開かれた40分です。
Speakers

一般社団法人 森と未来
代表理事
東京農業大学 森林総合科学科卒業後、企業のメンタルヘルス支援に従事し、認定産業カウンセラーを取得。森林を活用した研修プログラム開発、健康リゾート事業、海外メンタルヘルス事業の立ち上げを経験。これまでに3,000人を森へ案内。2015年一般社団法人 森と未来を設立。森林浴ファシリテーターの養成や、地域と連携した企業研修を提供。2019年より林政審議会委員。著書『あたらしい森林浴』(学芸出版社)。

合同会社宮内舎
代表
雲南市阿用出身。実家が木次乳業の酪農家で、幼少より自然と親しむ。フェアトレード会社を経て帰郷。小麦過敏症を経験し、中山間地域の自然循環や景観消失の問題解決として「玄米麺」を商品化。2014年(同)宮内舎設立。環境配慮型稲作を契約農家と協働で行う。森で水源環境ケアと自己や社会の新たな視座を得る、プラネタリーヘルスツーリズムを開始。関係人口創出と流域自治に挑む。

Code for Ground
「あらゆる生命が共に繁栄するリジェネラティブな未来を創る」をライフテーマに活動するインタープレナー(社会目的を起点に越境しながら価値創造に取り組む個人)。学生時代より環境問題に関心を持ち、エネルギー企業に勤める傍ら、一般社団法人ワンジェネレーション、株式会社モリジェネ、Code for Ground「土中ラジオ」ナビゲーター、Tomos Terraceなど複数の肩書で活動中。

Code for Ground
真鶴/湯河原在住。民間から国の仕事を経て、現在は自身の会社や社会的な事業者を通して、未来のあたりまえを実装するプロジェクトを運営している。17年から「風の谷をつくる」の初期メンバーとして都市集中の代替案を検討。23年に「土中環境オープンデータPJ」を開始し、25年にCode for Groundとしてブリゲード活動を継続。Code for Japanフェロー。