16:20-17:00
40分
- 藤本 孝「つながらない猫や人と「わかりAI(あい)」たい」 もともと、離れたところにいるネコ同士を会話させたいというところから生まれたアイデアですが、都知事杯ハッカソンのように、サイとコアラでもいいわけです。言葉がわからないからわかりあえないということが大きいのなら、その第一関門である言葉をAIエージェント化することで、とっぱらってみると、その背景にある文化や習慣などの差異が見えてきたりするのではないか。これは、動物に限ったことではなく、子育てママとシルバー世代など社会的な意味合いも出てきます。AIエージェントを設定する際に、キャラ設定とかニーズ&ペインなどを入力することで、相手に対する理解度を深めることになります。サービスの仮称は、「わかりAI(あい)」です。誰と誰をつなげてみたいですか?
- 矢部 弦也「現役公務員、はじめてのハッカソンで人生が広がった話」 「ハッカソンに出てみたいけど、勇気がない…」そんなふうに思っていた現役公務員が、思い切って昨年、東京都のハッカソンに参加してみたところ、そこから人生の景色がガラッと変わりました。初めて出会う方々との対話は刺激に満ちていて、一歩踏み出すことの面白さに気づかされました。その経験がきっかけでイベント登壇や資格取得、そしてCode for Japanでの兼業へとつながり、世界が一気に広がっていきます。そんな“越境”から始まった小さな一歩について5分間でお話しします。
- 大塚昇「ハッカソンを通じて育てるサービスとコミュニティ」 2024年、東京都が主催する都知事杯オープンデータ・ハッカソンに参加し、「3D文化財共有サイト」を開発しました。幸い、ファイナリストとして選出され半年をかけてサービスの機能開発に取り組みました。その後もCode for Japanの「ソーシャルハックデー」といった1Dayハッカソンの場を利用してサービス開発を継続していく中で、徐々にサービスに共感してくれる仲間が集まり、共に企画・開発を進めていくコミュニティが徐々に育ちつつあります。 このプログラムでは、ハッカソン開始の2024年8月からの一年を振り返り、一つのサービスが生まれ、どのようにコミュニティとして立ち上がってきたのかを一つの事例として紹介したいと思います。
- 吉田 直行「ブロードリスニング・ツールの地方自治体活用事例」 デジタル民主主義2030( dd2030.org )で開発した OSS ブロードリスニング・ツール( 広聴AI )の地方自治体での活用事例紹介。市内2中学の統合に際し、保護者や地域の方々の「地域意向調査」を教育委員会が実施。市のHPで市民に向け公開された報告書データを分かりやすく可視化。「デジタル民主主義2030」は、AIやデジタル技術を活用し、2030年までに国民の声が政治・行政に届き政策に適切に反映される社会の実現を目指すプロジェクトです。特定の団体ではなく、誰もが対等な立場で参加できるコミュニティとして運営されます。また、広聴AIは、「Talk to the City」を基に、都知事選等での活用を経て日本の実務向けに機能改善され、2025年にオープンソース公開されたものです。
- 宮本 稜太「ヤドカリ軍団のその後-多様性で挑むSocial R&D-」 生活困窮などの複雑な課題に、技術と多様な知見で挑む Social R&D 実践例をご紹介します。proj-inclusive は Code for Japan の Social Hack Day で誕生し、現場の支援者や研究者や行政職員などと連携しながら広まりを見せています。 「支援みつもりヤドカリくん」のアプリ開発を軸に広がった共創ネットワークの成果と学び、そして現在進行形の挑戦をお話しします。 同じ想いを持つ仲間との新たな出会いを楽しみにしています!
- 西谷 友彬「週刊共助ファンド(仮)特別号「Fund for Social R&D」の巻」 コードーフォー企業組合で現在準備を進めている「シビックテック共助ファンド(仮)」について紹介します。当組合はシビックテック・コミュニティで活動する皆さんが「法人化しなくても法人格を用いることができる」組合組織として2020年に創設しました。今回、共助ファンド(仮)という資金援助が受けられる仕組みを設けることで、持続可能性を向上させようとしています。その取り組みについて紹介します。
Speaker

コード・フォー企業組合
理事長
2007年、生活協同組合コープこうべ入所。2016年1月、NPO法人グリーンズの編集学校参加を機に企業外での活動を開始し、Code for Kobeに参加。同年6月より代表を務める。2018年4月、コープ×シビックテックの価値を実現できるのは日本に自分しかいないと一念発起し独立。2020年、コード・フォー企業組合を創設し理事長に就任。普段はフリーランスとして生計を立てつつ地味に活動を継続している。

proj-inclusive
エンジニア
高校時代よりWeb制作やデザインに取り組み、大学在学中の2021年にはノーコードAIベンチャーの製品立ち上げに参画。その後、不動産ポータルサイト運営企業に入社し、生成AIによる先進的なアプリ開発などに従事。2024年より大学時代の会社に再入社し、製品開発をはじめUI/UXデザインやCSなど幅広い業務を担当。同年のCfJ Summitにてproj-inclusiveを知り、他団体との取り組みに協力。

デジタル民主主義2030
メンバー
株式会社 東芝 にて、公共分野(特に上下水道)の情報系エンジニアとして従事。退社後は、IT系講師として勤務。ネットデイ(学校にインターネットの配線を行うボランティア)をきっかけに、様々なボランティア活動も始める。コロナ禍の期間に Code for Japan に出会う。そこから、さらに「デジタル民主主義」に導かれる。具体的な行動として、地方自治体選挙にも参加(立候補者本人、新人・無所属・落選)。

株式会社Geolonia 事業開発部
プロジェクトマネージャー
2010年より不動産ポータルサイトの開発に従事。2020年より行政向けインフラ管理アプリのプロジェクトマネージャーとして事業を推進。2025年より株式会社Geoloniaにおいて、事業開発のプロジェクトマネージャーとして地理空間情報を扱った事業開発を行う。

自治体職員
民間IT企業での経験を活かし、2018年から自治体の情報システム部門に勤務。 業務を通じてオープンデータの奥深さに魅了され、趣味としてデータビジュアライゼーションを学ぶ。 日常の興味や疑問をデータで探る記事をSNSで発信し、“データの面白さ”を共有。 Tableau DATA Saber認定。現在は情シス業務を行う傍ら、兼業公務員としてCode for Japanの事業に参画。

コード・フォー・キャット
2015年、ネコとヒトの共生を実現するためコードフォーキャットを設立。地域猫保護のためのマイニャンバー制度構想など、保護猫団体をITで支援する活動を行い、2020年、正しい飼い主を育てるためのチャットボット(CatBot)をリリース。現在は、ネコとヒト、ネコ同士のコミュニケーションのためののAIエージェントの開発研究を行っている。また、合同会社たまカンでは、コミュニティビジネス推進している。